ファイルにパスワードをかける方法
ファイルにパスワードをかける方法をご紹介します。
日常的に利用されている方も多いと思いますが「パソコンを買い換えたら使えなくなった」「このソフトでよかった?」ということともあります。
ファイルにパスワードをつける シーン
まずファイルにパスワードをつける必要がある場合としては、次のようなシーンが考えられます。
- メールで重要な内容を送信する際に添付ファイルにパスワードを設定し、別途メールでパスワードのみ送信したい場合。
(メールは比較的容易に内容を盗聴されるため、メール送信の際は重要な内容はパスワード付きの添付ファイルに記載し、ファイルを開くためのパスワードを別途メールで送信します。) - 自身のパソコン上でも、漏洩してはいけないファイルにパスワードをつけておく。
方法
今回は一般的によく利用されている次の2通りをご紹介します。
- 圧縮zipファイルにパスワードをつける。
- PDFにパスワードをつける。
1. 圧縮zipファイルにパスワードをつける方法
Windows XPまではWindowsには標準で圧縮zipファイルにパスワードをつける機能が備わっていました。
Windows10になったときにその機能がなくなり「なんでないの?」とがっかりしたものでした。
(圧縮だけでしたら Windows10 以降も、標準でファイルのアイコンを右クリックし[送る]-[圧縮(zp形式)フォルダー]で圧縮できます。)
そこでパスワードをつける場合は圧縮解凍ソフトを利用しますが、一般的によく利用されていたものにLhaplusがありますが、すでに開発更新されておらず脆弱性の修正もされていないらしくおすすめしません。
それ以外で無料で使用できるソフトとしては7zipがあります。
公式サイト:https://sevenzip.osdn.jp/download.html
どれをダウンロードするかですが、一番上に.exe形式の「7-Zip Windows版」が3つありますが(2022年6月現在)、自身のパソコンでどれに該当するか確認します。
確認方法:自身のパソコン の画面左下[スタート]ボタン-[設定]ボタン-[システム]、左列一番下[詳細情報]から[システムの種類]で「xx ビット オペレーティング システム」で確認できます。
7zipのダウンロードとインストール
7zipの.exeファイルをダウンロードして、.exeを[実行]してインストールします。
(インストールでは「この不明な発行元から・・・」の確認画面は「はい」でOKです)
7zipの使い方
圧縮したいファイルのアイコンを右クリックし[7-Zip]-[圧縮]。
[ファイル圧縮]の画面で、ひとつ気をつけるのは一つ目の[アーカイブ形式]-[zip]にします。
初期設定で[7z]になっており高圧縮ですが、7-Zipで解凍する必要があるため、メール送信で送信相手が7-Zipを利用しているかわからない場合は[アーカイブ形式]-[zip]にします。
そして同じ画面の右下あたりにパスワードを入力して[OK]。
これで完了です。
2. PDFにパスワードをつける方法
PDFはAdobe Acrobatを利用されている方が多いと思いますが、無料のAcrobat Readerには残念ながらパスワードをつける機能がありません。
下記は有料のAdobe Acrobatでの説明になります。
Adobe Acrobatでのパスワードのつけ方
- PDFファイルを開きます。
- [ファイル]-[プロパティ]、
[セキュリティ]タブ-[セキュリティ方法]:[パスワードによるセキュリティ]を選択、
画面が遷移し[文書を開くときにパスワードが必要]でパスワードを入力し[OK]、
確認のため再度開いた画面で[パスワード]を入力します。
これで完了です。
3. 上記以外の方法
ファイルにパスワードをつける方法として、「zipファイルにパスワードをつける」と「PDFにパスワードにパスワードをつける」の2通りをご紹介しましたが、それ以外にもWordやExcelにパスワードをつけるとか、メールソフトによってはパスワードをつける機能があるものもあります。
また企業様によってはセキュリティのために添付ファイルのメール送信の際に自動的にパスワードがつく設定にされている場合もあります。
以前に取引先様でそういった企業様があったのですが、まったくセキュリティの必要のないファイルまでパスワードがついており、毎回パスワードで解凍する必要があり、少々面倒さを感じたこともありました。
いずれも過信せず、また逆に軽んじずに、時おり原点に戻って確認することも必要かもしれません。
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